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『ダイの大冒険』は、豊かなキャラクターと奥深い世界観が魅力的な作品であり、多くのファンを惹きつけてきましたが、同時に多くの謎を残してたまま完結を迎えました。
その一つに、作中で語られた魔界、天界についてです。
地上からどのように行くかなどの詳細はなく、実際にダイたちも魔界、天界に行くことはありませんでした。
その中でも、特に天界に関しては謎が多いですが、天界には精霊が居て不思議な力を使うことはバーンとヴェルザーの会話の中で判明をしております。
ダイの大冒険の世界では魔法は様々キャラクターが使用しますが、天界の精霊のように不思議な力というと、作中ではメルルの占いやテレパシーが該当すると思います。
今回は、不思議な力を持つメルルが天界の精霊との混血児の子孫であるという説について考察してみたいと思います。
天界と精霊について
まずは天界と、天界に住んでいるであろう精霊について、作中の中で判明している情報をまとめます。
天界の場所や行き方については謎に包まれておりますが、バーンは
「天界に攻め入って おまえの封印を解いてやっても良いぞ」
とベェルザーに言っていることから、手段はわかりませんが天界には行くことはできるということが推察されます。
また天界には精霊が居ることも判明しております。
ヴェルザーはバランに敗れたあと、精霊によって魂を封印され身動きがとれなくなってしまったことを語ります。
「戦いに敗れたオレの魂を 天界の精霊どもに すかさず封じ込められ…この姿だ!!!」
またヴェルザーからは竜の騎士も精霊もすべからく神々の遺産との発言もありました。
竜の騎士は竜の神と魔の神と人の神の三つの神により生み出された究極の生物です。
ヴェルザーの発言から精霊も竜の騎士同様に神々と深く関係することがわかります。
そして天界の精霊の能力の特徴は「武力をもたないかわりに不思議な力を使う」ことができることです。
メルルの能力
メルルは祖母のナバラと共に諸国をまわる占い師として登場。
初登場はダイ達がベンガーナに買い物にきていた際に、ドラゴンキラーのオークションが始まることを知った時でした。
人だかりに向かってナバラが
「やめといで…!!」
「…自分の力量以上の武器をつけて強くなった気になりたいバカの仲間入りなどおよしといったのよ…大金払ってさ…!」
と言ったことでした。
その後にヒドラと戦うダイの紋章をみて、今まで謎の力とされていたダイの力が竜の騎士だということが、ナバラやメルルの祖国の伝説により判明をいたしました。
そこから祖国のテラン王国の案内からダイたちと行動を共にするようになったメルルは、邪悪な気配や不吉な出来事を感知する能力を開花させて、邪悪な存在の襲来を察知し、その位置や数を把握することが可能となりました。
また物語後半にはテレパシーを使いポップと会話が出来るなど、作中では唯一天界の精霊同様に不思議な能力を持っているキャラクターとなります。
混血児は迫害をされる
『ダイの大冒険』には、偏見や人種差別といった迫害について多く語られています。
物語には天界の精霊との混血児は出て来ませんでしたが、他の種族との混血児であるダイやラーハルトは避けられたり迫害を受けたりする描写があり、地上では人間以外の種族に対して非常に閉鎖的であります。
主人公のダイも竜の騎士と人間の混血児であり、その強大な力は、大魔王が居る時点では英雄となりますが居なくなれば迫害をされるであろうとバーンは断言をしています。
またラーハルトも人間と魔族の混血児となりますが、7歳のころに魔王ハドラーと人間の戦いが始まり魔族の血を引いているという理由でラーハルト自身だけではなく人間の母親も迫害を受けていました。
このようにダイの大冒険で描かれる人間は人種差別や偏見で迫害をします。
そのため天界の精霊との混血児が居ても、人間を避けるようにしていた可能性はあるでしょう。
特に精霊は武力を持たないため、魔族とは違い更に人間を避けるだろうと推測いたします。
天界との混血児はテラン王国に居た?
天界の精霊との混血児がいた場合には迫害をさけるためどこに行くでしょうか?
やはり人目につかないところに行くと思われます。
地上の中では、武器や道具の開発を禁じたことで国力が衰退して人口50人ほどとなっていたテラン王国が身を隠すなら都合が良い国となると思います。
そして今回、天界の精霊の混血児の子孫として考察しているメルルと祖母ナバラも出身地はテラン王国となります。
迫害を恐れた天界の精霊との混血児が潜伏し、子孫としてナバラやメルルが産まれ不思議な能力が引き継がれていったと考えることが出来るのではないでしょうか?
またテラン王国は竜の神を信仰しており、竜の騎士しか入れない神殿もあります。
精霊は竜の騎士と同じ神々の遺産であるため、精霊もテラン王国とは密接な関係がありそうです。
ポップ覚醒はメルルが行った?
ここではメルルが天界の精霊の混血児の子孫で不思議な能力を引き継いでいると考えるほうが自然な描写もあります。
ポップのアバンの印が光らなかったのは、本当にマァムのことが好きと言えなかったからなのでしょうか?
ポップはそれまでにダイのためメガンテを放つなど、自分の命を投げ出してまで仲間のため死力を尽くしていました。
死を恐れず仲間のため犠牲になる以上に勇気ある行動がありますでしょうか?
アバンの印が光る魂の力は勇気、闘士、正義、愛の4つで、5つ目は古文書の文字がかすれて読めず不明となっております。
勇気はダイと思われていましたが、実は勇気がポップで謎の魂の力がダイの「純粋」であるとレオナは解釈していますが、間違えてるかもしれません。
死を恐れない勇気ある行動をしていたポップの魂の力は、そのまま謎の5つ目の魂の力がポップだったと考えるほうが自然です。
そして謎の魂の力を与えたのがメルルだった!
ポップを庇い重症で猛毒に侵されたメルルが死を前に不思議な力を覚醒させ、ポップの魂に影響を与えた可能性があります。
やられそうとなった時に能力の覚醒や今までにない力を発揮することはダイの大冒険の物語の中では様々なシーンがあります。
同様にメルルがやられそうとなった時に天界の精霊と同じような不思議な力が覚醒したのではないでしょうか。
メルルが精霊の混血児の子孫なら、精霊がヴェルザーの魂を封印したように、魂になんらかの影響を与える能力に覚醒しても不思議ではありません。
なので①メルル覚醒→②ポップに好意があるため最後にポップの役に立ちたい→③メルルの能力でポップの魂に影響与える→④アバンの印が光る→⑤ポップ覚醒の順になるのではないでしょうか。
アバンの印が光る条件が魂の力で、メルルが引き継いでいるであろう精霊の力も魂にまつわる力を持っている、これは偶然でしょうか。
またこの出来事の後にはメルルの能力覚醒でポップとテレパシーが出来るようになり更に不思議な能力に磨きがかかっています。
まとめ
『ダイの大冒険』には魔界編の構想があったと語られていますので、その先に天界編も視野にいれていた可能性もあります。
そのため物語最終で天界の精霊の能力を説明をし、メルルはテレパシーを使えるようになるなど不思議な能力に磨きがかかっているため、天界編でメルルが精霊の混血児の子孫という伏線回収だったのかもしれません。
以上、メルルが精霊の混血児の子孫という考察をしました。
他にもダイの大冒険に関して考察をしておりますので宜しかったら是非みてください。
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