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バーン「このミストバーンとキルバーンもハドラーと同格…いやあるいはそれ以上の強者だ」と言わせたキルバーンですが、罠に頼りすぎバーンすら正確な実力がわかっていなかったのではないでしょうか。
超魔生物となったハドラーはダイと真竜の闘いをしましたので、両者の実力が最強レベルで拮抗をしていることがわかります。
対してキルバーンが闘い敗れたのは復活したアバンとなりますが、戦闘力に関してはダイの半分にも満たないアバンです。
そのアバンにもキルバーンは罠を駆使しても敗れたことからバーンの、ハドラーと同等かそれ以上の強者という評価には疑問が残ります。
そんなキルバーンを登場から振り返っていきます。
バーン直属の殺し屋
キルバーンは冥竜王ヴェルザーの命を受けて地上破滅計画の協力者として現れますが、その名の通り計画がしくじりそうになったら、たちまちバーンの暗殺者へと変わる監視役となります。
バーンもそのことを分かっていながらも「…面白い」「そんな物騒な死神を飼っておくのもまた一興かもしれん」と配下に置くのでした。
そしてキルバーンはバーン直属の殺し屋というポジションを獲得します。
初登場シーン
物語の初登場は裏切り者であるクロコダインやヒュンケルに知られてしまっている鬼岩城を動かすためハドラー達の前に現れますが、フレイザードを失い軍団長が半減してしまった直後のため、汚名返上とハドラーがダイ抹殺に向かうとしますが、バランは今までダイに近づけさせないようにするハドラーの画策を見抜き、次は自分がダイの元へ行くと言い争い始めます。
仲裁に入ったキルバーンがダイの正体を見極め、竜の騎士であればダイの元へはバランが出向くという条件で、竜軍団から竜を借りダイのいるデパートを襲います。
ダイはヒドラと戦い、竜の紋章を使いながらドラゴンキラーでトドメをさして勝利します。
しかし戦いの中でヒドラから助けたはずの女の子から「こわあいっ！！」「お兄ちゃんこわいよおっ！！！」とダイは恐れられてしまいます。
困惑するダイに向かって、どこからともなく「キミのあまりに人間ばなれした戦いぶりを見てみんなビビっちゃったのさ」という声がします。
気配を感じたダイは壁にドラゴンキラーを投げて突き刺すと、壁の中からキルバーンが現れ今回の襲撃はダイの正体を見極めるものだったことを明かします。
バランが近々来ることを伝え、キルバーンはまた壁の中に消えていきますが、残されたドラゴンキラーはキルバーンの体内の高温のマグマで溶かされてしまいます。
キルバーンは自身のことをただの使い魔と表現しましたが、ポップは溶けたドラゴンキラーを見て「使い魔なんてとんでもねぇ…おっそろしい野郎だぜ…！！」と強そうな雰囲気を残していきます。
死神の笛が脆すぎる
鬼岩城を破壊されたミストバーンは闇の衣を脱いで戦おうとしますが、キルバーンが現れて止めます。
そしてミストバーンの本当の姿はバーンの許可がなくては見せてはいけないことを思い出せ、その場を後にしようとします。
そしてキルバーンは「じゃあボクたちはお先に失敬させてさせてもらうよ！」と言いルーラで死の大地へ向かいます。
キルバーンの振る舞いに怒ったポップはルーラを使い単身でキルバーン達を追いかけます。キルバーンは追って来たポップが追いつける速度に落としポップを死の大地で待ち伏せをし、
キルバーンは
「…そろそろキミたちアバンの使徒のレベルもかなり上がってきちゃったんでね」
「ボクも自分のお仕事をしなくちゃいけないなぁ…なんて思って」
と言い、死神の笛の音を使い全身の感覚を奪いポップのことを殺そうとします。
完全に感覚を奪われて何も見えなく動けなくなったポップにトドメを刺そうとしますが、後から追って来たダイに死神の笛の鎌を止められてしまいます。
再度キルバーンはポップ同様にダイに対しても死神の笛を使いますが、ダイが助けに入ったときに死神の笛にヒビが入ってしまっており効力がなくなってしまっていましたりその後は超魔生物となったハドラーが現れキルバーンの戦闘はありませんが、あまりにも死神の笛の脆さが目立ちました。
キルバーンにバランの暗殺を依頼する無謀なバーン
魔王軍を去って静観をしているバランの暗殺をバーンより依頼された
キルバーンは
「…眠れる竜を…消せ…と…！？」
とその依頼に驚きつつも指示通り暗殺のためバランのもとへと向かいます。
洞窟に居るバランの元へ気配を消して近づきますが、
バランには
「…死神か…」
と気づかれてしまいます。
そのためキルバーンは死神の笛を使い動きを封じようとしますが、バランには通じずに真魔剛竜剣で胴切りされあっけなく敗れます。
バランが立ち去った後にピロロが駆け寄り、粉をかけてキルバーンは復活をしますが、戦闘力に関してはバランとの間に大きく開きがあることが分かる描写でした。
「このミストバーンとキルバーンもハドラーと同格…いやあるいはそれ以上の強者だ」
バーンが思い描いていた状況はバーンパレスが大空をかける時にはすべてが終わっているはずでした。
しかしそこにはバランの力を借りたとはいえダイ達がいる奇跡の状況に褒美をとらせようと提案をします。
そして
バーンは
「…そこで余は考えたおまえたちが一番欲するもの…それはおそらく」
「…余の…生命であろうな…？」
と言い常に行動を共にするミストバーンとキルバーンには手出しをさせずバーンのみで戦うことを提案します。
その際には
「このミストバーンとキルバーンもハドラーと同格…いやあるいはそれ以上の強者だ」
とのセリフからキルバーンを高く評価していることが分かります。
バランの暗殺にあっけなく失敗したのに絶対的な信頼は変わっていませんでした。
正攻法では勝てないためキル・トラップを使う
始めてキル・トラップを使ったのはダイとハドラーの戦いが終わり力尽きたところを狙い、最高の自信作である「ダイヤの9」の罠を使います。
すべてを焼き尽くす八つの炎柱が中央の光点に集まる時中の生物は灰となって燃えつきる罠ですが、間一髪のところでポップがヒャダルコで炎を抑え込みます。
ですが、「ダイヤの9」の外にいるメンバーではどうすることもできないことをキルバーンは判断して帰還。
バーンから暗殺は大いに結構だが、ならばなぜ手をゆるめたとトドメを刺さずに戻って来たことを叱られます。
その反応に対して
キルバーンは
「失礼ながらバーン様はボクのキル・トラップをかなり過小評価されているみたいですねェ…！！」
と絶対的な自信をみせます。
しかし復活したアバンが破邪の秘宝で極大化させたトラマナで「ダイヤの9」の罠は無効化されてしまいます。
その後は透明になって近づくもハドラーに見破られてしまい心臓を刺され、アバンにはお気に入りの仮面も切られてしまう、まさに良いところなしとなりました。
たくさん仕掛けたキル・トラップは機能せず
トランプと同じ数だけたくさんのキル・トラップをバーンパレス内に仕掛けていましたが、いかなる罠も見抜く「ミエールの眼鏡」をアバンが持っていたことから、ほとんど罠はつぶされてしまいキル・トラップに掛かる人は出て来ませんでした。
キルバーンは罠をたくさん仕掛けるのに労力を割いたと思うのですが、ここまで都合良くアバンが復活し、罠を見抜くアイテムまで持っていたとは…。
度重なる不運で可哀想になります。
アバンに復讐したい
アバンにいいようにやられ怒ったキルバーンはアバンへの復讐のためジャッジを使い異空間で正々堂々の決闘を申し込みます。
序盤こそキルバーンは剣を使い優勢にことを運びますが、数々の小道具や罠を使い相手の動きを止めてから楽々とトドメを刺すことをしていたため、まともな勝ち方が出来なくここぞの場面では力が出ずに苦戦。
正攻法ではアバンに勝てないため、正々堂々と言っておきながら見えない刃となる「ファントムレイザー」を使います。
刃はキルバーンしか把握ができないためアバンは攻撃を避けようと動くだけでダメージを負ってしまいます。
そのため勝ち目がなくなりそうになったアバンは相打ち覚悟でメガンテを使おうとしますが、キルバーンはジャッジを改造しており
「…自殺なら…そいつとしてくれ！！」
と逆にジャッジがアバンを掴みメガンテを使おうとします。
異空間から脱出しようとするキルバーンをアバンは掴みますが手を切り異空間から離れます。
異空間から戻ったキルバーンでしたがアバンの手を切ったことでアバンの手袋も一緒に異空間から戻ってしまっていました。
そこには手袋の中にアバンが仕掛けていたルラムーン草が入っており、それを目印にリリルーラでアバンも異空間から戻ってきました。
キルバーンはジャッジのメガンテ受けても死なかったこと、罠を出し尽くしたのにアバンの動きは鋭く恐怖を覚えます。
最後の手段としてキルバーンは自身の腕を切り落とし、魔界のマグマと同じ成分である血を利用し大火球を作り出す「バーニングクリメイション」を放ちますが、アバンの身に残ったハドラーの灰が高熱を遮る役目をして打ち破られ、キルバーンは劫火を纏った「アバンストラッシュ」を受けたことで自身の体内のマグマに引火し炎に包まれます。
すかさずピロロが現れてヒャド系の呪文を唱えますが火を消すことが出来ずにアバンへと助けを求めます。
アバンは優しさをみせ火を消してあげますが、そんなアバンに
キルバーンは
「…アバン君にお礼をしなけりゃいけない…」
と言いピロロから刃の補充を受け再び「ファントムレイザー」を仕掛けます。
しかしアバンに見透かされており、逆に異空間で刺さっていた見えない刃をキルバーンに仕掛けていました。
見えない刃に気づかず動いたキルバーンは首が飛ばされてしまい敗北します。
自ら正体を明かしてやられる
大魔王バーンを倒した勇者パーティーの前に倒したはずのキルバーンが現れ、
アバンは
「ほ…本当に不死身なのか…貴様…！！」
と首がちぎれたのに生きていることに驚きます。
そんな疑問に対してピロロが丁寧にキルバーンの本体は自分で、腹話術師として人形を操っていたため不死身なのだと教えてくれます。
そして顔面には黒のコアが埋め込まれていることも教えてくれて魔界へと帰ろうとしますが、アバンとマァムの攻撃でやられてしまいます。
黙って黒のコアを爆発させれば良いのですが親切心が働いたのでしょうか。
まとめ
キルバーンを振り返ってお伝えしましたがいかがだったでしょうか？この記事を通してダイの大冒険に興味を持って見ていただけたら幸いです。
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