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はじめに
- タイトル:ダイの大冒険
- ジャンル: バトルアクション、ファンタジー
- 原作:三条陸
- 作画:稲田浩司
- 出版社: 集英社
- 連載: 少年週刊ジャンプ
- 累計発行部数：5000万部超え
『ダイの大冒険』に登場するキルバーンは、「死神」の異名を持つバーン直属の暗殺者です。
しかし、バーン自身が「ミストバーンとキルバーンはハドラーと同格…いや、それ以上の強者」と評していたにもかかわらず、戦績を見るとその評価には疑問が残ります。
特に、キルバーンは最終決戦において、アバンとの戦いに敗北を喫しました。
アバンの実力は確かに高いものの、当時のダイの半分にも満たないとされていたことを考えると、キルバーンの強さに疑問符がつくのは避けられません。
今回は、そんなキルバーンの登場シーンや戦いを振り返り、彼の「正体」と「最後」、そして「アバンとの戦い」に焦点を当てて考察していきます。
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キルバーンの正体とは？
キルバーンは、冥竜王ヴェルザーの命を受けて魔王軍に協力していた暗殺者であり、実は本体ではなく「人形」でした。
彼を操っていたのは相棒であるピロロであり、ピロロこそがキルバーンの本体であるという驚きの事実が終盤で明かされます。
この正体が明らかになることで、キルバーンの戦闘スタイルや能力に対する疑問も多少は解消されます。
彼は純粋な武闘派ではなく、あくまで罠と策略を駆使するタイプの暗殺者だったのです。
しかし、そう考えたとしても、彼の戦績を見ると「暗殺者」としての実力には物足りなさを感じずにはいられません。
バーン直属の殺し屋としての役割
キルバーンはバーン直属の暗殺者であり、バーン自身もその危険性を認識しつつも「そんな物騒な死神を飼っておくのもまた一興かもしれん」と配下に置きました。
その役割は、魔王軍の裏工作や暗殺、監視といったものが主でしたが、戦闘においては罠に頼る場面が多く、純粋な戦闘力では他の強者たちに劣る印象が強いです。
キルバーンの戦績を振り返る
死神の笛が脆すぎる問題
キルバーンの主要な武器である「死神の笛」は、敵の感覚を奪う強力な道具でした。
しかし、ダイに笛を壊されてしまったことで、その効果が発揮されなくなり、結果的に失敗。
武器頼みの戦法が裏目に出た典型的な例と言えるでしょう。
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バラン暗殺という無謀な任務
キルバーンはバーンの命令でバランの暗殺を試みますが、バランには簡単に気付かれ、あっけなく敗北。
ここで問題なのは、キルバーン自身が暗殺に向いていないということが露呈してしまった点です。
奇襲を仕掛けても失敗し、戦闘になれば勝ち目がない。バーンがなぜ彼にこのような任務を与えたのかが疑問です。
キル・トラップの過信と失敗
キルバーンは自らの罠「キル・トラップ」に絶対の自信を持っていました。
しかし、いかなる罠も見抜く「ミエールの眼鏡」を都合よくアバンが持っていたことから、ほとんど罠はつぶされてしまいキル・トラップに掛かる人は出て来ませんでした。
彼の戦法は「相手が罠にハマること」が前提であり、正面からの戦闘には向いていません。
そのため、罠を破られた時点で敗北はほぼ確定していました。
アバンに復讐したいけど返り討ちに
キルバーンはアバンへの復讐のため、異空間で正々堂々の決闘を申し込みます。
序盤、剣を使って優勢に進めるものの、正攻法で戦ったことがなく、苦戦します。
キルバーンは「バーニングクリメイション」を放つも、アバンに打ち破られ、アバンストラッシュを受けて自らの体内のマグマで炎に包まれます。
ピロロの助けを求めるも、アバンは火を消し、キルバーンは再度「ファントムレイザー」を仕掛けますが、アバンに見透かされ、見えない刃で首を飛ばされ敗北します。
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自ら正体を明かしてやられる愚策
キルバーンの最大の失敗は、最後に自ら正体を明かしてしまったことです。
ピロロが本体であることを認め、黒のコアを発動し退散しようとしますが、結局これもアバンに阻止されてしまいます。
これにより、アバンの完全勝利で決着となりました。
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まとめ
記事のポイントをまとめます。
キルバーンは罠と策略を駆使する暗殺者でしたが、戦闘面では他の強キャラと比較して決して強いとは言えません。
アバンにすら敗北し、最後は自滅。
バーンの「ハドラー以上の強者」という評価は、少なくとも戦闘力の面では誤っていたと言わざるを得ません。
彼は暗殺者としての能力は高かったものの、「戦士」としては凡庸だったのです。
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