海がきこえるの声優一覧|杜崎拓役・里伽子役などキャスト陣の魅力を徹底解説

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海がきこえる 声優

「海がきこえる」は宮崎駿・高畑勲が関わらない初のジブリ作品として、若手スタッフが全力を尽くした異色の青春ラブストーリー。主要キャストのほぼ全員がプロ声優という「ジブリらしくない」キャスティングも大きな特徴です。今回は各キャストの経歴や起用の裏話まで丁寧に解説します!

この記事でわかること

  • 海がきこえるの主要声優キャスト一覧
  • 杜崎拓役・飛田展男さんがジブリ主役では異色な理由
  • ヒロイン・里伽子役に舞台女優が抜擢された経緯
  • 松野役・関俊彦さんや他キャストのプロフィール
  • 土佐弁指導に島本須美さんが関わった裏話

目次

海がきこえるの声優キャスト一覧

海がきこえるの声優キャスト一覧


引用:海がきこえる
© 1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N

「海がきこえる」は1993年5月5日にNTV系列で放送されたスタジオジブリのTVアニメーション作品です。氷室冴子原作の青春ラブストーリーを、「スタジオジブリ若手制作集団」が手がけたという異色の作品です。まずは主要キャストを確認しましょう。

役名声優備考
杜崎拓飛田展男声優。Zガンダム・カミーユ役で有名
武藤里伽子坂本洋子舞台女優。声優デビュー作
松野豊関俊彦声優。「鬼滅の刃」鬼舞辻󠄀無惨役など
小浜祐実荒木香恵声優・歌手
山尾忠志緑川光声優。「スラムダンク」流川楓役など
清水明子天野由梨声優
里伽子の父有本欽隆声優
杜崎の母さとうあい声優
校長渡部猛高知出身。土佐弁指導も担当
おかみさん鈴木れい子声優

他のジブリ作品と大きく異なり、「海がきこえる」はプロ声優がほぼ全キャストを占めるという点が特徴的です。宮崎駿監督作品では歌手・俳優など異業種起用が多いのとは対照的な姿勢です。

キツネコロ君

「ジブリらしくない」って言われるんですね。どういう意味?

管理人

ナウシカやラピュタなど宮崎作品では歌手・俳優・著名人が主要キャラを演じることが多いんだよ。でも「海がきこえる」は宮崎監督・高畑監督が関わらない初めてのジブリ作品で、プロ声優中心のキャスティングが採用されているよ。そういった点で異色なんだよ。


杜崎拓役:飛田展男さん

杜崎拓役:飛田展男さん


引用:海がきこえる
© 1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N

主人公・杜崎拓を演じたのは声優の飛田展男さんです。1959年生まれ、茨城県水戸市出身で、アーツビジョン所属のベテラン声優です。

ジブリ作品で「男性プロ声優が主役」は初の試み

実はこれが特筆すべきポイントです。宮崎駿監督や高畑勲監督の作品では、男性主人公にプロの声優ではない人物(俳優・新人など)が起用されることが多い傾向がありました。しかし「海がきこえる」では、飛田展男さんという実力派のプロ声優が主人公を担当。ジブリ史の中では非常に珍しいケースといえます。

飛田展男さんの代表作

  • 『機動戦士Ζガンダム』カミーユ・ビダン役(1985年・初主演作)
  • 『ちびまる子ちゃん』丸尾末男役(長期レギュラー)
  • 『劇場版 名探偵コナン』シリーズ 風見裕也刑事役
  • 『海がきこえる』杜崎拓役(1993年)

飛田さんはZガンダムのカミーユ役で1985年に主演声優デビューを飾り、その後も感情の機微を繊細に表現する演技で高い評価を受けてきました。ちびまる子ちゃんのまるお君というコミカルなキャラクターから、杜崎拓のような青春の葛藤を抱えた少年まで、幅広い役柄をこなせる実力者です。

キツネコロ君

カミーユ・ビダンもちびまる子の丸尾くんも飛田さんなんだ!全然違うキャラだね!

管理人

その振り幅の広さこそが飛田さんの魅力だよね。「海がきこえる」の杜崎拓は等身大の高校生で、特別な能力も派手な活躍もない普通の男の子。飛田さんの自然体の演技が、この作品のリアルな青春感にぴったりはまっているよね。


武藤里伽子役:坂本洋子さん

武藤里伽子役:坂本洋子さん


引用:海がきこえる
© 1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N

ヒロイン・武藤里伽子を演じたのは坂本洋子さんです。ただし坂本さんはプロ声優ではなく、舞台女優としてのキャリアを持つ方でした。

「高知の世界に迷い込んだよそ者」だからこそ合った

里伽子は東京からやってきた転校生で、高知の高校になじめない「よそ者」的な存在として描かれています。プロデューサーの鈴木敏夫さんが坂本さんを推薦した際、望月智充監督は次のように語っています。

「普通の声優じゃないから、ちょっと演技が違う、浮いた雰囲気がある。でも里伽子は高知の世界においてよそ者なんだから、それがむしろいいんじゃないかと思って、起用を了承しました」

― 望月智充監督

つまり、「声優らしくない演技」がキャラクターの本質とぴったり一致したという、逆転の発想のキャスティングです。里伽子というキャラクターの持つ孤独感や都会的な雰囲気が、舞台女優ならではの個性ある声から自然に生まれていました。

キツネコロ君

プロ声優じゃないことがむしろ強みになったんだね!面白い発想だね。

管理人

宮崎監督が「キャラクターに合った声と個性」を求めて異業種キャストを起用するのと、ある意味で共通する考え方。ジブリはやはりキャラクターへの「はまり方」を最優先にするんだなと思うよ。


松野豊役:関俊彦さん

松野豊役:関俊彦さん


引用:海がきこえる
© 1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N

杜崎の親友・松野豊を演じたのは声優の関俊彦さんです。「鬼滅の刃」の鬼舞辻無惨役、「忍たま乱太郎」の土井半助役など数多くの人気キャラクターを担当してきたベテラン声優です。

松野は杜崎の親友でありながら、里伽子をめぐって複雑な関係が生まれる重要なキャラクター。関さんの持ち味であるさわやかさと内面の深みが、松野の友情と葛藤を自然に表現しています。


その他の注目キャスト

小浜祐実役:荒木香恵さん

小浜祐実役:荒木香恵さん


引用:海がきこえる
© 1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N

杜崎の幼なじみ・小浜祐実を演じたのは声優・歌手の荒木香恵さんです。「美少女戦士セーラームーン」のちびうさ役や「ポケットモンスター」など、1990年代の人気アニメに多数出演していた実力派声優です。

山尾忠志役:緑川光さん

山尾忠志役:緑川光さん


引用:海がきこえる
© 1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N

里伽子の元カレ・山尾忠志を演じたのは声優の緑川光さんです。「スラムダンク」の流川楓役、「新機動戦記ガンダムW」のヒイロ・ユイ役など、数々の名キャラクターを演じてきた人気声優です。山尾は登場場面こそ多くないものの、物語の重要な軸となる存在で、緑川さんの印象的な声が役にリアリティを与えています。

キツネコロ君

緑川光さんって「スラムダンク」の流川楓なんだね!それは豪華だね!

管理人

そうなんだ!しかも「海がきこえる」が放送された1993年はちょうど「スラムダンク」や「幽☆遊☆白書」が大ブームの時期。今振り返ると、当時の人気・実力派声優が揃っていたことがよくわかるね。


土佐弁指導に「島本須美さん」が参加

「海がきこえる」の舞台は高知県(土佐)。作品の重要な要素として土佐弁(高知弁)があります。この方言指導を担当したのが、声優の島本須美さんと俳優の渡部猛さんです。

島本須美さんはご自身が高知県出身ということで、土佐弁のネイティブスピーカーとして声優陣への方言指導を担当しました。また、渡部猛さんも高知出身で、劇中では校長先生役として出演しています。

島本須美さんはスタジオジブリ作品とも縁が深く、「風の谷のナウシカ」でナウシカ役を演じた大ベテランです。そのナウシカを演じた方が、同じジブリ作品の土佐弁指導を担当していたというのも興味深いエピソードです。


「海がきこえる」の制作背景:ジブリ若手スタッフの挑戦

「海がきこえる」はスタジオジブリ若手制作集団と銘打たれたチームが制作した、ジブリ史上初めて宮崎駿・高畑勲が直接関与しなかった作品です。

STEP 1:氷室冴子の原作小説が起点

月刊アニメージュに連載された氷室冴子さんの原作小説をアニメ化。高知の高校生・杜崎拓と転校生・里伽子の青春が描かれます。

STEP 2:外部監督・望月智充の起用

青春アニメを多く手掛けた亜細亜堂の望月智充監督を外部から招聘。きめ細かな人物表現と日常描写が持ち味の監督です。

STEP 3:若手スタッフ中心の布陣

近藤勝也(キャラクターデザイン)、安藤雅司、吉田健一ら、後のジブリを担う若手クリエーターが多数参加しました。

STEP 4:1993年5月5日にTV放送

日本テレビ開局40周年記念番組として放送。約70分の長編テレビアニメとして話題を呼びました。

制作期間は当初3ヶ月を想定していましたが、最終的に約半年かかったといいます。少ないリソースと短いスケジュールの中で、若手スタッフが情熱をぶつけた作品です。キャスティングも宮崎・高畑作品の慣例にとらわれず、作品の世界観に合うキャストを純粋に選ぶ姿勢が貫かれました。

キツネコロ君

若手スタッフが宮崎さん・高畑さん抜きで作ったって、相当プレッシャーがあっただろうね…

管理人

それがこの作品に独特のエネルギーを与えているとも言われているよ。大人の恋愛や友情の機微、等身大の青春をストレートに描いたことで、「ジブリらしくないジブリ作品」として今でも根強いファンがいるんだ。2025年には全国リバイバル上映も決定するなど、改めて注目が集まっているよ!


他のジブリ作品の声優とはここが違う

宮崎・高畑作品の傾向

  • 歌手・俳優など異業種キャストを起用
  • 「その人の個性=キャラクターの個性」を狙う
  • プレスコ(先録り)を採用することも
  • ナウシカ→島本須美、ジーナ→加藤登紀子など

海がきこえるの特徴

  • プロ声優がほぼ全キャスト
  • キャラクターへの「はまり方」で選ぶ
  • アフレコ方式
  • 里伽子役のみ舞台女優・坂本洋子さんを起用

ただし里伽子役の坂本洋子さんだけは例外で、「よそ者感」という役の本質に合わせてプロ声優ではない舞台女優が起用されました。結果的に、「海がきこえる」は両方のアプローチが混在した、ジブリ作品の中でも独自のキャスティング哲学を持つ作品となっています。


まとめ

海がきこえる 声優キャスト まとめ

  • 杜崎拓役・飛田展男さん:Zガンダムのカミーユ役など代表作多数のベテラン声優。ジブリ男性主役としては異例のプロ声優起用
  • 武藤里伽子役・坂本洋子さん:舞台女優出身。「よそ者感」がキャラクターとマッチしたことで望月監督が起用を決断
  • 松野豊役・関俊彦さん:鬼舞辻無惨などで知られる人気声優
  • 山尾忠志役・緑川光さん:流川楓など名キャラを多数担当する実力派
  • 土佐弁指導に高知出身の島本須美さん(ナウシカ役の声優!)が参加
  • 作品全体として宮崎・高畑不参加のジブリ初作品+プロ声優中心という異色のキャスティング

「海がきこえる」はジブリの中では知名度が低い作品ですが、リアルな青春の痛さや切なさを真摯に描いた傑作です。プロ声優中心のキャスティングと、里伽子役への舞台女優起用という絶妙なバランスが、この作品の独特の空気感を生み出しています。ぜひ一度(再度)観てみてください!


海がきこえる 声優

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