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『ダイの大冒険』の伏線と言えば、ミスト(影)バーンやキルバーン(バーンを殺せ)など名前に隠された伏線などが挙げられますが、作中もっとも感動的な伏線回収はダイのゴメちゃんに対する「ボクのトモダチになってよ…!!」という言葉です。
物語の終盤でダイがゴメちゃんに初めて願いしたのが「ボクのトモダチになってよ…!!」だったと明かされますが、このセリフは記憶喪失中のダイも全く同じことを言っていたのでした。
ダイの記憶喪失
当時、超竜軍団長のバランは実の子であるダイを仲間に引き入れるためテラン王国に出向きます。しかしダイは魔王軍の手下となることを拒んだためバランと衝突。
そこでバランはダイの「アバンストラッシュ」とクロコダインの「獣王会心撃」を同時に受け、自身の「竜闘気(ドラゴニックオーラ)」が貫かれ傷を負ったことに驚愕します。
ダイを思う仲間たちが力を尽くし、仲間を思うダイの心が本来の力を数倍に高めているため、仲間との絆を断ち切らないとダイの力は果てしなく大きくなり、やがてバラン自身も脅かす存在になると悟ります。
そのため力の源である仲間との絆を断ち切るためバランは「竜の紋章」の共鳴を利用した攻撃でダイの記憶を消します。
記憶喪失ダイ「僕の友達になってよ…」
バランは記憶を消すために力を使い過ぎたため撤退をし、勇者パーティも傷を癒すため避難をします。
そこでダイは完全な記憶喪失で仲間のことも分からない状況と判明。
そんな記憶喪失中のダイはゴメちゃんを見て「僕の友達になってよ…」とゴメちゃんに語りかけます。
記憶喪失で自分のことを忘れてしまったショックからゴメちゃんは泣いているような描写に映りますが、実は…。
ゴメちゃんの正体は神の涙
大魔王バーンとの最終決戦では、ゴメちゃんが神々が造った生きたアイテムで手にした者の願いを叶え奇蹟を起こす「神の涙」であることが判明する。
今までの戦いの中でゴメちゃんは無意識に願いを叶えてきたが、最初に叶えた願いはデルムリン島で出会った幼いダイの「ぼくのトモダチになってよ…」でした。そんな願いを叶えるため、ゴールデンメタルスライムの姿となってダイの友達が欲しいという願いを10年以上叶え続けていたのでした。
最後の願い
ゴメちゃんは最後にダイの「世界中の人々の心をひとつにできたら…!!」という願いを叶えます。
ここでニセ勇者が再登場し「黒の核晶」の爆発を止める胸熱展開となります。
ゴメちゃんは死なない
バーンに砕かれたゴメちゃんですが、また「神の涙」に戻るには願いを叶えて来た時間と同じだけ掛かるため再生は10年以上も先となります。
また、「神の涙」に戻っても記憶を無くしてしまうため、ダイは「今度もきっとおれが見つけてみせる!」、「また必ず同じ願いを頼むよ…」、「そして一緒にまた遊ぼう…!!」とゴメちゃんと別れます。
涙なくしては語れない『ダイの大冒険』屈指の名シーンとなります。
まとめ
実は…初めて「神の涙」を見た幼いダイも、記憶喪失となってゴメちゃんを見たダイも、全く同じ「僕の友達になってよ…」と言っていたのでした。
実に伏線回収期間は89話から337話に掛けてとなります。
また記憶喪失時にダイに「僕の友達になってよ…」と言われゴメちゃんが泣いたのは、単にダイが自分を忘れてしまったという悲しい感情ではなく、何度でも同じことを言ってくれる嬉しさからの涙かもしれません。
まだ『ダイの大冒険』を読んでいない方はこの機会にどうでしょうか?
また読んだことのある方も今回の伏線を知った上で読み返してみると、また違った楽しさが感じられるかもしれません。
他記事でもダイの大冒険に関する考察をしておりますので是非ご確認ください。
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