『キングダム』騰(とう)徹底ガイド！史実では死亡はするのか？実写ファルファルの面白さについてまで解説

『キングダム』に登場する六大将軍のひとり、騰（とう）。その堂々たる佇まいとユーモラスな言動のギャップに、「ただの王騎の副官じゃなかった！」と驚いた人も多いのではないでしょうか？

圧倒的な知略と武力、そして作中でも描かれる“ファルファル”という掛け声まで、その魅力は一度知ればクセになる存在です。

この記事では、騰の史実モデル・内史騰の功績から、『キングダム』での名シーン、さらには声優・実写キャスト情報までを網羅的にご紹介。

「騰ってそんなにすごかったの!?」と思わず言いたくなる、知られざる魅力に迫ります。

実在の将軍「騰(とう)」とは？モデルになった歴史的人物を探る

出典:キングダム より

■ 騰のモデルは「内史騰」

• 秦の将軍で政治家としても活躍した。
• 戦国時代末期（約2300年前）に活躍。
• 姓は不明だが、「辛（しん）」という説も。
• 初めは韓に仕えていた説あり。
• 「内史」は役職名。秦王政（後の始皇帝）に仕えた。

『キングダム』に登場する騰（とう）は、実際に中国の歴史に出てくる将軍・内史騰（ないし とう）という人物をモデルにしていると言われています。

内史騰は、約2300年前の戦国時代の終わり頃に秦という国で活躍した将軍で、軍事だけでなく政治にも関わっていた人物です。

最初は韓という国に仕えていたという説もありますが、やがて秦に仕えるようになり、秦王政（後の始皇帝）のもとで重要な役割を果たしました。

「内史」とは役職の名前で、本名の姓は分かっていません。ただし、古い資料には「辛（しん）」という姓だった可能性もあると書かれており、そういった背景から歴史上では「内史騰」と呼ばれるのが一般的です。

■ 内史騰の功績

年代	出来事
紀元前231年	韓から南陽を受け取り、管理を任される
紀元前230年	韓を攻めて新鄭を陥落させ、韓を滅亡させる
紀元前229年	楚を攻める準備で南郡に駐屯
紀元前227年	法律の遵守を命じる命令文書が後に出土
紀元前221年	中国統一後、咸陽で内史として政務を担当

彼の功績の一つとして、紀元前231年に秦が韓から南陽という土地を受け取った際、そこを管理する役職に就いたことが挙げられます。

翌年には10万人の軍を率いて韓に攻め入り、首都の新鄭を落として韓王を捕らえ、韓を滅亡させました。この出来事により、韓の領土は秦のものとなりました。

その後も紀元前229年には、楚を攻める準備のために南郡に軍を駐留させ、次の年には法律をきちんと守らせるための命令を出しました。

そして紀元前221年に秦が中国全土を統一したとき、内史騰は国の都・咸陽で政務を行う「内史」という高い地位に任命されました。彼はそのまま高齢になるまで政務を担当し続け、忠実に秦のために働いたとされています。

史実と創作の違い：漫画でのアレンジとは？

■ 『キングダム』における騰の描写

• 王騎の副官として登場。
• 王騎の死後、その意志を継いで六大将軍に任命。
• 落ち着いた判断力と部下思いの性格で人気。

実在の騰は、冷静かつ堅実な軍略家として史書に記録されています。これに対して、『キングダム』で描かれる謄は、「ファルファル」といったユニークな言動や、独自の演出によって非常に印象的なキャラクターとして際立っています。

こうした要素は完全に創作ですが、作品世界に深みと親しみを加え、物語への没入感をより一層高めています。時に見せるユーモラスな言動も、謄の人間らしさを浮かび上がらせており、単なる戦闘シーンにとどまらない“人物の温度”を読者に伝えています。

こうした創作と史実の絶妙な融合が、騰というキャラクターをより奥深く、魅力的な存在にしているのです。

『キングダム』騰(とう)の現在地：死亡説と登場シーンを検証

出典:キングダム より

六大将軍の復活と第二将としての騰(とう)

『キングダム』作中で復活した六大将軍制度において、騰はその第二将として正式に任命されました。

この人事は王騎の意志を継ぐものとして非常に意味のある展開であり、騰がいかに高く評価され、信頼されているかを象徴しています。

■ 六大将軍メンバー一覧（復活後）

順位	将軍名
第一将	蒙武（もうぶ）
第二将	騰（とう）
第三将	王翦（おうせん）
第四将	楊端和（ようたんわ）
第五将	桓騎（かんき）
第六将	空席

この布陣からもわかるように、騰は名実ともに秦国軍の中枢を担う存在として描かれており、彼の判断や行動が戦局全体に与える影響は非常に大きいものとなっています。

騰は、王騎の副官として登場し、信頼と実力を兼ね備えた存在として早い段階から読者に印象を与え、落ち着いた佇まいと知性に満ちた判断力、そして冷静さの裏に秘めた熱い闘志は、まさに理想的なリーダー像を体現しています。

戦場では、「ファルファル」という印象的な掛け声と共に敵陣へ切り込み、その堂々たる姿に圧倒されるファンも少なくありません。王騎から受け継いだ戦い方や戦略眼は健在で、彼の存在が一軍の士気に大きく影響を与えることも、劇中ではたびたび描かれています。

最新刊での韓攻略戦における騰(とう)と信の共闘

■ 騰の現在の活躍

• 韓攻略戦で信と共闘。
• 秦が掲げた2年以内の韓完全制圧を目指す。
• 前線指揮官として知略と統率力を発揮。
• 敵・洛亜完との知略戦が物語の注目ポイント。

合従軍戦、山陽攻略戦、魏軍との対決など、重要な戦局で欠かせない活躍を見せてきました。特に王騎の死後においては、彼の遺志を胸に戦い抜く姿が丁寧に描写され、読者の涙を誘う場面もあります。

最新刊では、騰は韓攻略戦において信と共に前線に立ち、連携して作戦を展開しています。

この韓攻めは、秦が韓から「二年以内に完全に領土を奪い、人材と富を吸収する」という厳しい目標を課された作戦です。秦はここで得た力をもとに、因縁深い趙の李牧への再侵攻を狙っており、そのため韓攻略には一切の遅延も失敗も許されません。

このようなプレッシャーの中、騰は前線の指揮を任せられており適切な指示で、リーダーシップを遺憾なく発揮しています。まさに知将としての真価が問われる戦場で、騰は再びその名に恥じぬ活躍を見せているのです。

また、彼の指揮する軍の戦いぶりには無駄がなく、戦術的にも非常に洗練されている点が強調されます。静かに語り、的確に部隊を動かし、必要とあらば自ら剣を取って前線に立つ──その一貫した姿勢は、まさに理想的な軍師兼武将のモデルです。

死亡説の真相：騰(とう)は今も健在？

読者の間でしばしば囁かれる「騰の死亡説」ですが、現時点で物語内に明確な死の描写は一切ありません。

むしろ、六大将軍として最前線で精力的に戦い続けており、その活躍ぶりからも彼が健在であることが強く示唆されています。

しかし現在展開されている韓攻めで、騰が対峙している韓の武将「洛亜完（らくあかん）」は、戦の天才と称されるほどの戦闘能力と戦略眼を持つ強敵として描かれており、ファンの間では「この戦で騰が命を落とすのではないか」という憶測が広がっています。

洛亜完は、これまでの敵とは一線を画すような冷徹で計算された戦い方を得意としており、局地戦では圧倒的な支配力を見せつけています。彼の登場によって戦局はさらに混迷を極め、秦軍内にも緊張が走る場面が増えてきています。

騰(とう)のかっこよさと強さに迫る：ファルファルの秘密

出典:キングダム より

最強説を裏付ける知略と武力

■ 騰の強さと人柄

• 王騎からも「私に劣らぬ」と評される実力者。
• 南陽で民と良好な関係を築く器の大きさ。
• 文武両道で、軍師・武将として理想的な存在。

騰の魅力は、その圧倒的な強さと戦略眼にあります。彼は王騎の側に常に控えていた副官であり、長らくその陰に隠れていた存在でもありました。しかし、その実力は王騎本人からも「本来私に見劣りしない」と評されるほど。

また、騰は単なる武将としてではなく、思想面でも指導者としての資質を備えていることがうかがえます。彼は占領した地域の民衆に対しても奴隷的な扱いをせず、韓の南陽の城民とはむしろ友好関係を築く姿勢を見せています。

騰の強さは単なる軍事力だけでなく、人間性と理念の面でも裏打ちされているのです。

剣の腕前はもちろんのこと、戦局全体を見渡しながら冷静に指示を出すその統率力は、まさに軍師としての資質を体現しています。敵の動きを的確に読み、先手を打って戦況を有利に運ぶその姿は、見る者を魅了してやみません。こうした知略と武力のバランスが取れたスタイルは、単なる「強い」キャラクター以上の深みを生み出しています。

ファルファルの正体：騰(とう)の代名詞を徹底解説

■ 「ファルファル」の意味

• 騰の代名詞的掛け声。
• 剣の擬音 or 口にする戦闘用語とする説あり。
• 緊張感ある戦場にユーモアを添える演出。

「ファルファル」という掛け声は、騰の代名詞的存在として広く知られており、その独特な言葉づかいは読者の記憶に強烈な印象を刻みつけます。

「ファルファル」の正体については、読者の間でもさまざまな解釈が存在します。

• 剣を振るうときの擬音として捉える説
• 騰自身が「ファルファル」と実際に口にしている掛け声とする説

どちらも作品内の描写から読み取れる要素があり、どちらが正解かははっきりと明言されていません。

アニメ版や実写映画では、主に剣の動きを表現する擬音として採用されており、戦闘シーンの迫力を引き立てるアクセントとして使われています。

この奇抜とも言える掛け声が登場するたびに、緊張感の高いシーンの中にも一瞬の和らぎが生まれ、視聴者や読者に「騰らしさ」を印象づける演出として機能しています。

外見と性格のギャップが生む魅力

■ 外見と性格のギャップ

• 端正でクールな見た目と飄々とした性格。
• 冗談やボケも好む親しみやすさ。
• 部下や仲間を思いやる言動が多く描かれる。

騰は常に飄々としており、冷静沈着なポーカーフェイスを崩すことがありません。しかしその裏では、真顔でボケたり、冗談を好んだりと、非常にお茶目な一面を持ち合わせています。

このように、騰はその外見や地位に反して非常に親しみやすく、愛嬌のあるキャラクターでもあります。

さらに、冷静沈着な判断力に裏打ちされた余裕ある振る舞いの中にも、仲間や部下への思いやりが感じられる場面が多く、ただのクールキャラでは終わらない深みが存在します。この“表と裏”のバランスこそが、騰というキャラクターの大きな魅力の一つです。

騰(とう)の声優と実写化の展望：ファンの期待を集めるキャストとは

出典:映画『キングダム』より

声優の魅力：低音の迫力と知性

■ 声優情報

• 声優：加藤亮夫（かとう あきお）
• 重厚で知的な低音ボイスが騰のキャラに合致。
• 吹き替え経験も豊富な実力派声優。

騰の声を担当しているのは、日本の声優・俳優である加藤亮夫（かとう あきお）さんです。

1960年9月1日生まれ、東京都出身で、現在は声優事務所アクセントに所属しています。加藤さんは以前、劇団文学座に所属しており、俳優としてテレビドラマにも出演した経歴があります。

演技の基礎を舞台で培い、幅広い表現力と深い人物描写を得意とする実力派です。

アニメの代表作には、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のキタネ役や『聖女の魔力は万能です』のドミニク・ゴルツ役などがあり、その深みと包容力のある声質で多くのファンを魅了しています。重厚で知的な印象を与える声は、キャラクターに安心感と威厳を与えるのに最適です。

『キングダム』における騰役では、王騎の死後を支える知将としての威厳や冷静さ、そして時折見せる飄々としたユーモアを余すところなく表現。

実写キャストとファンの反応

■ 実写キャスト

• 俳優：要潤（かなめ じゅん）
• 表情と所作で騰の魅力を表現。
• 「ファルファル」再現のアクションも話題に。

実写映画『キングダム』において、謄（とう）を演じているのは俳優の要潤（かなめ じゅん）さんです。

要潤さんは、1981年2月21日生まれ、香川県出身。2001年に『仮面ライダーアギト』の氷川誠役で俳優デビューし、その後も多くのテレビドラマや映画で活躍してきた実力派です。

『キングダム』実写版での騰役では、セリフの少なさを逆手に取って表情や所作でキャラクターの魅力を体現し、ミステリアスかつ頼れる将軍像を見事に演じきっています。

ファルファルと呼ばれる代名詞的な動きでは、「草刈り機のようだ」と評されるスピード感と迫力を兼ね備えたアクションを披露し、多くの観客の記憶に残る名シーンとなりました。

ファンからも「まさに実写の騰そのもの」「ファルファルの再現が素晴らしい」「少ない台詞で全てを語っていた」と絶賛の声が相次いでおり、要潤さんの演技が原作ファンの期待を裏切らないものであったことを証明しています。

実写版「ファルファル」の再現は可能？

2019年公開の第1作からシリーズすべてに登場している騰は、主人公・信が目標とする大将軍・王騎の右腕として、物語の重要なポジションを担っています。

王騎の死後もその意志を引き継ぎ、静かながらも圧倒的な存在感を発揮。これまでは、王騎と共に戦況を静かに見守る場面が多く、戦闘シーンそのものが大きく描かれることは限られていました。

ところが、最新作『キングダム 大将軍の帰還』では、騰がついに本領を発揮し、ファン待望の大活躍を果たします。

原作でおなじみの「ファルファル」と称される名場面が実写映画にも登場し、劇場の観客からも驚きと感嘆の声があがりました。

劇中では、謄がまるで彗星のごとく敵陣に現れ、常人には理解が及ばない神業的な戦い方で敵を翻弄。その圧倒的な強さとスピード感に、敵兵たちが茫然とする姿が描かれ、観客の視線を釘付けにしました。

つまり、“ファルファル”の再現は、騰というキャラクターの個性と強さを表現する上で欠かせない要素であり、実写作品における最大の見せ場の一つです。

ファンが気になる騰(とう)の裏設定と人気の秘密

出典:キングダム より

騰(とう)の私生活？苗字や結婚、韓との関係を探る

■ 騰と寧の関係

• 韓王安の娘・寧（ねい）と接点。
• 寧の戦場案内で馬に同乗、好意的な描写あり。
• 寧の孤独と信念に騰が寄り添う演出が話題。

『キングダム』における騰（とう）は、王騎の副官であり六大将軍にも任命された実力者ですが、その私生活は作中であまり語られていません。

姓は不明であり、結婚の有無や家族構成についても描写がないことから、騰のプライベートな一面は謎に包まれています。

しかし、史実には「内史騰」という人物が実在しており、秦の将軍および政治家として記録に残っています。「内史」は役職名で、本名の姓は不明ながら、「辛（しん）」とする説も存在しています。

また、内史騰にはもともと韓に仕えていたという説もあり、そこから秦に仕えたという経歴が語られることも。これは『キングダム』の作中における騰と韓の関係性にも繋がってきます。

また韓の王女・寧（ねい）に対し、騰が「韓の民の血をこれ以上流したくない」と真摯に語る場面が描かれており、騰の人柄の深さやかつての縁を感じさせる演出として注目されています。

寧は韓王安の公主で、25歳。かつて縁談が二度流れるという不運に見舞われ、国内では“呪われた公主”と噂されている存在です。儒家思想が強い韓において、法家思想を掲げる彼女は公主でありながら政治的に孤立した存在であり、その信念と孤独は多くの読者に深い印象を与えています。

さらに注目すべきは、騰が寧を戦場へ案内するために馬に同乗するシーン。そこで見せる寧の柔らかな表情や騰に向ける視線は、彼女が騰に心を開き、惹かれ始めている様子を感じさせます。

この印象的な場面が話題を呼び、ファンの間では「騰と寧は将来結婚するのでは？」という期待交じりの声もあがっています。

なぜ騰(とう)は「面白い」と言われるのか？

出典:キングダム より

■ なぜ「面白い」と言われるのか？

• シリアス展開中の絶妙なユーモア。
• 録嗚未の生存を知らずに「死んだ」発言など。
• 王騎モノマネや風呂でクロールなどギャグ要素。
• 強さと面白さを兼ね備えるキャラ性が魅力。

騰は、物語全体がシリアスな展開に包まれる中にあって、絶妙なバランスで場を和ませる役割を果たしています。

例えば、風呂場でクロールをしていたり、実際には死んでいない録嗚未（ろくおみ）を勝手に死んだことにしてしまったり、王騎亡き後にそのモノマネをしながら蒙武に語りかけたりと、実力と地位に似つかわしくないユーモラスでとぼけた言動が数多く描かれています。

また、王騎との長年にわたる信頼関係や、部下を信頼して任せる包容力のある姿勢は、人間関係の描写においても際立っており、「強さ」と「面白さ」を同時に兼ね備えた稀有な存在として、騰が高い人気を博しているのは当然と言えるでしょう。

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まとめ

記事のポイントをまとめます。

謄というキャラクターは、歴史のリアリティと創作の魅力を融合させた存在です。

その強さと優しさ、威厳とユーモアを併せ持つ姿は、多くのファンの心をつかんで離しません。