※本記事にはプロモーションが含まれています。
ヒュンケルの「ブラッディースクライド」はアバン流刀殺法をうち破るため、ヒュンケル自身が編み出した技となり、登場時は「アバンストラッシュ」をはるかに超える技と豪語してましたが、物語が進むにつれ困ったら「グランドクルス」に頼るようになっている印象が強いです。
その背景には「ブラッディースクライド」の威力の弱体化と、そもそも当たらないのでヒュンケル自身も実は弱いと悟ったからかもしれません。
作中では「ブラッディースクライド」で完全に倒したのはモブのデッド・アーマー3体と、暗黒闘気のグラスを飲み干し覚醒したことで実力に差つき圧勝となった昇格前のヒムぐらいです。
いつから「ブラッディースクライド」は存在感がなくなっていったのか観ていきましょう。
「もう助からん」から「ただではすまん」に
竜騎衆との戦いではガルダンディーにやられそうなポップを助けるため、挨拶がわりに「ブラッディースクライド」を放ちポップを救います。
しかし、そこには登場時のような一撃必殺の威力はなく肩に傷を負わせる程度となっています。
それでもガルダンディーの戦闘力は大幅に削ることが出来て、魔法力が枯渇しているポップの「イオ」でも撃破が出来ました。
この時からヒュンケル本人も登場時に言っていたブラッディースクライドをうけたら「もう助からん」から「ブラッディースクライドをうけた以上ただではすまんと…」と言葉を弱めています。
その後のボラホーンとの戦いは終始圧倒し「ブラッディースクライド」を決め、一度はボラホーンを倒しますが、完全には倒し切ることが出来ずポップを人質に取られ窮地に陥るなど、竜騎衆のやられ役であるガルダンディー、ボラホーン共に「ブラッディースクライド」のみでは倒すことが出来ませんでした。
「武器が変わったからといっていささかの威力もおとろえぬ!」
鬼岩城を動かし世界会議を襲撃しようとしているミストバーンを止めるべく、槍殺法の修行に出ていたヒュンケルも合流。
魔影軍団のデッド・アーマー3体と戦闘となります。
ここで初めてラーハルトから譲り受けた槍での戦闘を披露し、地雷閃と海鳴閃を決め動きの鈍ったデッド・アーマー3体を「ブラッディースクライド」で粉砕します。
「武器が変わったからといっていささかの威力もおとろえぬ!」とブラッディースクライドの復活を示唆するのでした。
しかし、その後のミストバーンとの戦闘では無我夢中で出来るようになった空の技である虚空閃を乱発して「ブラッディースクライド」は影を潜めます。
バーンは指2本で受け止める
「今のはメラゾーマでは無い…」「メラだ…」など老バーンの初登場シーンは絶対的な強さの演出が豊富となります。
そのため致し方ないところではありますが、老バーンに放った「ブラッディースクライド」は指2本のみで簡単に受け止められてしまいます。
少なくともダイの「アバンストラッシュ」は老バーンにダメージを与えていたことを考えると、その威力は半分にも満たないと想定され、このシーンでは「ブラッディースクライド」の威力のなさが露呈した形となります。
「ブラッディースクライド」どころか武器自体を捨てる
暗黒闘気のグラスを飲み干し覚醒したばかりのヒュンケルは昇格前のヒムを「ブラッディースクライド」で倒します。
しかし昇格(プロモーション)によって復活し闘気を操れるようになったヒムに対しては、もはや「ブラッディースクライド」では捉えられないと、「ブラッディースクライド」自体使うことを最初から諦めてしまいます。
「ブラッディースクライド」で勝てないと悟ったヒュンケルの行動は常軌を逸しており「…なまじ防御力の高い鎧に身を包んでいると決死の覚悟が鈍る…!!」と鎧を捨てるのは百歩譲って理解出来ますが、槍も捨て裸一貫で素手のみで戦う決意は全く理解出来ません。
しかし、それでも勝ってしまうのがヒュンケルです。
まとめ
「ブラッディースクライド」は物語が進むごとに登場時の目を見張るほどの威力はなくなって、そもそも当たらないことも…。そのためヒュンケルの必殺技のイメージとしては強いですが、以外に撃破率は低い技となります。
またクロコダインのように自身のオリジナル技を強化するといったことはせずに、「無刀陣」や「グランドクルス」を使うようになったと考えるとヒュンケル自身も「ブラッディースクライド」には可能性がないと思っていたのかもしれません。
「ブラッディースクライド」を放ったシーンをいくつかご紹介しましたが、まだ『ダイの大冒険』を読んでいない方はこの機会にどうでしょうか?また読んだことのある方もヒュンケルの活躍をもう一度見返してみて頂ければと思います。
またヒュンケルの魅力を紹介している他の記事もご確認ください。
ダイの大冒険の公式サイトはこちらから
コメント